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更新は頻繁になったりならなかったり。

マーチ「春風」(1月25日)

今度こそ曲の話にもってくぞー…
はぁ、このへんから俺の吹奏楽人生がどんどんと変わっていくんですよねー…
課題曲はおすすめ音源を選ぶのに苦労します。金賞の中だけから選ぶのはナンセンスですし。

南俊明作曲
2005年度全日本吹奏楽コンクール 課題曲II

マーチ「春風」

…というわけで、前回の記事通り苦心に苦心を積んでたどり着いたのがこのマーチ。
ちなみに結局合奏することはありませんでした。っつーか練習してたのも数日間くらい?何だったんだアレは…
実を言うと、1年教室に移っても音階をするように言われていたんですが、さすがに我慢しきれず、ヘ音の楽譜も読めるし、ってことでこっそり弾いてたりしました。

弦バスの練習でフラストレーションが溜まりまくった俺は目立ちたがりや方面に鬱憤を爆発させ、1年の中でリーダーを気取ってこの曲の合奏?みたいなのをやってみよーとか勝手に言い出してやってたりしました←
ほんとマジ俺自重。バカだったなぁ…


さてさて、曲は北海道の高校の先生で、「憧れの街」のほうが有名かな?南俊明先生作曲の明るくさわやかなマーチ。金管による半音階のイントロから始まり、クラリネットが静かにメロディーを吹き、二回目は人数が増えてのオブリガードも入ってTrioはクラ・Euphから金管のファンファーレ、そしてクライマックス…と、課題曲マーチのお手本のような、盤石の作り。Intro - A - B - A - Trio と言った感じでしょうか。調も前半B-dur、後半Es-durと吹きやすく、初心者でも旋律を楽しみながら吹ける曲です。
ピッコロのかわいいSoloあり、Trioのラストはトロンボーンの見せ場あり、Euphはオブリガードにメロディーにとおいしいし…と、どのパートも楽しみながら吹けるような分担になってますよね。なによりメロディーがそれこそ「春」の陽気のような楽しげなかわいさに満ちてるのが一番の魅力かな、と思います。
ちなみに作曲当初は「秋風」だったとかなんとか?春のほうがぴったりだと思いますよー。

が!気を抜いて吹くと全くつまらない演奏に。対旋律のきかせ方や、楽器の違い、Trioの繰り返し(ラストは3つの旋律がきれいにかぶさります)など、決めるところをキメないとう~ん、となってしまいます。さすが課題曲?考えすぎ?
キャッチーでさわやかなメロディー、わかりやすい構成も相まって結構人気だったんじゃないでしょうか。全国大会出の演奏団体を見てみると、パクス・ロマーナのほうが多いみたいですが、春風も次いで人気。この年はIIIとIVがずいぶん少ないですね。


さてさて。コンクール曲ですので比較がし放題ですです。


まずは東海大学第四高校(北海道)でしょう。後半一位のこの演奏は、楽譜を丁寧にこなしている上、第四の充実した金管が気持よく響いてくれる秀演。文句なしの金賞です。
また、大阪府立淀川工科高校(大阪)も、抜群の安定感をみせています。こちらはどっちかというと流れるようにさらっ、と演奏してます。淀工マーチ。この年で三出三金(しかも前後半一位)のこの演奏も、これまたハイレベル。
同じく金賞の伊奈学園総合高校(埼玉)も、ダイナミックレンジの広い、尚且つコンパクトにきれいにまとまった演奏を披露しています。毎年ながらパーカスの課題曲での上手な使い方はなるほど、と思わされますね。
銀賞ではありますが、安城学院高校(愛知)のトロンボーンの音色は個人的にピカ一。きてほしいところにバチーンときてくる音色は、人によってはうるさいと感じてしまうでしょうがボーン吹きの私はお気に入りの演奏のひとつ。
トリはここでしょう、福岡市立次郎丸中学(福岡)疾風のごとく全国に現れ、一位金賞をかっさらっていくという実にかっこいいことをしてくれちゃった小編成のパイオニア、次郎丸中学。元禄の名演はあまりにも有名ですが、課題曲も完璧です。小編成の澄んだサウンドを生かしたここまで整理された課題曲を聞いたことがない。ここのレベルの高さ、そして会場とサウンドのマッチ具合も抜群でとてもきれいです。

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