【感想】全日本吹奏楽コンクール前半4【伊奈・防府西】
後半05 西関東 埼玉県立伊奈学園総合高校(指揮:宇畑知樹) 銅賞
♪(課) IV 南風のマーチ
♪(自) 交響詩「英雄の生涯」より(R.シュトラウス/森田一浩)
昨年の成績:三出休み
00 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 金-銀-銅 |
休 | 銀 | 休 | 金 | 金 | 金 | 休 | 金 | 金 | 銀 | 休 | 銅 | 5-2-1 |
「お手本伊奈」の異名を持つ(?)ほど完成度の高い、と称される伊奈のマーチですが、2009同様若干木管の伸びが足りなかったか?ただ、丁寧で整理された響きは顕在、他の学校とアプローチのちょっと異なる課題曲に感じました。
前の岡山学芸館がまっすぐ音を飛ばしてくる印象なら、ここは全体から包み込んで聞かせてくるイメージ。あくまでコンパクトにまとめながら、Trioはパーカスを中心にしっかり盛り上げてるところとか、'05春風につくりは近いかもしれません。パーカスが出るとこガツンとでてしっかり仕事してました。一階で聞く分には問題なかったんですが、もしかしたら二階だと若干響きが薄く感じたかもしれません。
♪(自)英雄の生涯
伊奈は'96に続いて二回目の「英雄の生涯」。R.シュトラウスも慣れたもの、曲のスタートはちょっと予想外でしたが、すぐに出すとこで出てくるトランペット・パーカッションの技術には惚れ惚れ。課題曲よりも自由曲のほうがすごく安定していたと思います。作りが丁寧で、壮大な伊奈サウンドとレベルの高いホルンはもう毎年の定番のもの、期待通りの演奏をしてくれたと思います。弱奏部もそんなに崩れることなく、きれいな木管の響きがさすが。例年よりもアグレッシブさが加わった感じがして、個人的には気に入った演奏の一つです。これまたカットが鼻についたか、良くも悪くも例年とちょっと違うサウンドが影響したか?
後半06 中国 山口県立防府西高校(指揮:野上慎二郎) 銅賞
♪(課) IV 南風のマーチ
♪(自) バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第二組曲より(M.ラヴェル/平井哲夫)
昨年の成績:中国大会金賞
00 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 金-銀-銅 |
― | / | ― | / | ― | / | ― | ― | ― | ― | ― | 銅 | 0-0-1 |
♪(課)南風のマーチ
正統派な表現ながら、木管と金管のバランスもなかなかの秀演。ちょっと緊張してるのか、音が硬いかな?と思ったりもしましたが後半にいくほど良くなっていった感じですね。この曲を普通にこなしてる、って聴かせることは実は結構ハイレベルなことなんじゃないかと改めて考えると思います。冒頭のファンファーレも力みすぎること無く当たっていました。
♪(自)ダフニスとクロエ
やっぱり朝一城東を聞いてしまうと、正直印象の強さで言うと…ですね。相手が悪かったかも。
課題曲同様、若干の音の「硬さ」を感じましたね。しかし、各ソロ群のレベルの高さは十分で、全員の踊りでは、初出場らしいというか、アツさを感じられる自然な盛り上がりがとても好感でした。全体的に音がブレンドされて、よくまとまっていた演奏という印象を受けました。城東が「豪」ならここは「柔」。
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