【感想】全日本吹奏楽コンクール後半2【ウルスラ・創英】
後半02 東北 聖ウルスラ学院英智高等学校(指揮:及川博暁) 銅賞
♪(課) II 天国の島
♪(自) バレエ音楽「中国の不思議な役人」より (B.バルトーク/森田一浩)
昨年の成績:宮城県大会銀賞
♪(課) II 天国の島
♪(自) バレエ音楽「中国の不思議な役人」より (B.バルトーク/森田一浩)
昨年の成績:宮城県大会銀賞
00 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 金-銀-銅 |
(銀) | 銅 | 0-0-1 |
♪(課)天国の島
すず・銅鑼・サスペンドシンバルが二台づつあるパーカッションにまず目が行った。破壊力抜群かとおもいきや、思ったより強烈ではないものの充分な存在感。演奏全体は、少々焦りが見えた。Trpの音が少々力みすぎてしまっていたように感じたが、各ソロはかえってTuttiよりも安心してきけたかもしれない。新人らしさもありつつストレートな演奏であった。
♪(自)バレエ音楽「中国の不思議な役人」より
東北の団体はこれまで湯本・磐城・秋田南・新屋と全国にくるたび役人は必ず通る道のよう。そして前例にもれず、土俗っぽさがうまく生きた熱演であった。若さと勢いを存分に生かした、「普門館の魔物」を味方につけた数少ない演奏だったと思う。前へ前へとすすんでいく推進力と、ラストで爆発するパワーがあいまって「やってくれた」感のあふれる演奏であった。奏者からも「やりきった!」という気持ちが伝わってくるよう。同じ東北人としてこういう演奏が生まれてくれるのは非常に嬉しい。
かなりのスピードのボーンソリから盛り上がりへとなだれ込む部分は会場で惹きこまれた、魔性の演奏。
後半03 西関東 横浜創英中学・高等学校(指揮:常光誠治) 銀賞
♪(課) I マーチ「ライヴリー アヴェニュー」
♪(自) 交響曲第2番より III,IV(S.ラフマニノフ/瀬尾宗利)
昨年の成績:三出休み
00 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 金-銀-銅 |
(金) | (金) | (金) | 銀 | (金) | (銀) | (金) | 銅 | 銅 | 銀 | 休 | 銀 | 0-2-3 |
♪(課)マーチ ライヴリー・アヴェニュー
中高一貫校だからか、明るめのサウンドのこの学校によくあった選曲。課題曲自由曲共にすこーんと抜けてくるホルンを筆頭に、バンド全体が明るくさわかやかに鳴っていてとても好印象。曲のイメージとの合致ではこの日一番の演奏だったかも。玉名女子と並んで、耳にやさしい(?)爽快なマーチでした。
♪(自)交響曲第二番より III,IV
クラシックでは有名ドコロ、吹奏楽では意外にも2009文教大が全国初演のこの曲。トゥーランドットやラ・ボエームなどどちらかといえば明快なサウンドを生かした選曲の印象があった横浜創英が八軒中に続いてこの曲、というのは少々意外であった。課題曲とのメリハリをつけるという意味ではひとつの戦法だよね。
さて、三楽章は長い長いClソロがありましたが、安心して聞けました。弱奏部でも手を抜くことなく、こんな引き出しもあったか!と聴かせていただきました。柔らかな響きが気持ちいい。打って変わって四楽章では、パワーあふれる活発な演奏でしたが、ラフマニノフの…なんというか、「陰り」が足りないというか。そこんところはもう一歩だったかな。
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