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交響曲第3番「GR」より(4月4日)

天野正道といったら「GR」。全国大会でもめちゃ流行ってますよね。最近は流行が下火だけど。その中でも僕は第三番が二番目に好き。一番は二番のトレインチェイスエディション。あれ、ぐちゃぐちゃだ。
今日は前の記事で書いた爆演(笑)と、3月30日の記事でも書いたGRの両方の演奏をとりあげテ見ようと思います。今日の一曲えらいひさびさだしね。


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(左)全日本吹奏楽2002 金賞団体の競演 大学の部
文教大学吹奏楽部(指揮:佐川聖二) 金賞
交響曲第3番「GR」より (天野正道)

(右)全日本吹奏楽2003 Vol.9 <大学編>
東北福祉大学吹奏楽部(指揮:松崎泰賢) 銀賞
交響曲第3番「GR」より  第1,2,4楽章 (天野正道)

というわけで今日は一気に二団体。一団体目の文教大学はこないだの流し聴きの中にでてきたやつ。

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交響曲第3番「シンフォニー・ポエム」(3月1日)

ハチャトゥリアンのぶっとんだ交響曲の中でもひときわ異彩を放つこの一曲。
一楽章形式・オルガンつき・バンダソロトランペット15本というなかば突っ込んでくれといわんばかりの特徴まみれなこの曲。
単一楽章形式は珍しくないのかな?僕が今まで会わなかっただけで。僕的には反則技のようにすら聞こえるのですがw

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ロリス・チェクナ
ヴォリアン指揮 アルメニア・フィルハーモニー管弦楽団
交響曲第3番「シンフォニー・ポエム」
 (アラム・イ
リイチ・ハチャトゥリアン)






やっぱりこういう曲は地元が強い。あのへんの土俗的な響きはこういう曲に反則的にマッチしますね。演奏の精度はかならずしも高いわけじゃないので、まずはストコフスキー盤を聞くべきなのかな?聞いていないからなんともいえませんが。この演奏もまたずいぶんとイカれてます。
冒頭の5分続く(もうこの時点で唖然ですが)ファンファーレで15本のTrpが暴れ狂う!もう音圧がおかしい。こんなの序盤から飛ばしちゃっていいのかと思うくらい。そしてオルガンソロが無双(「演奏困難でカットされることが多い」ってどんな楽譜なんでしょうか…)、またTrpがきてようやくちょっと落ち着いて。オケで実にスラブ的な主題が奏でられます。で、気がつくともう19分経過。

    ざわ・・・
          ざわ・・・

で、20分らへんからフィナーレに突入するわけですがこれがまたひどい!脳内麻薬暴発、パーカスからピッコロまでもれなく全パートがほえまくる猛烈なクライマックス。そしてこの期に及んでばてない金管がここぞとばかりに鳴らしまくる。そして怒涛の勢いのまま曲は超強奏で幕を閉じます。小林久仁郎版の吹奏楽のほうしか知らなかった自分は思わず笑いがこみ上げてきました。

原曲知らない人はまず聞くべきです!ハチャトゥリアン、こんな曲も書いてたのね・・・
おそるべし。

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歌劇「サムソンとデリラ」より バッカナール(2月11日)


第54回(2006年)全日本吹奏楽コンクール。
ae37b005.jpg津幡町立津幡中学校吹奏楽部(指揮:吉田淳一) 金賞
歌劇「サムソンとデリラ」より バッカナール  
(C.サン=サーンス/真島俊夫,高山直也)


全国大会にはずいぶん昔から出演していた津幡中学校。金賞も何回かとっていますがなかでも現在金沢市立工業の幸正勤也先生が指揮していた時期には(1986-1987)ハチャトゥリアンの「シンフォニー・ポエム」で名演を残すなど伝統ある強豪校です。
さてさて今回のこの曲ですが、2005-2008の三年連続出場(銅-金-銅)の真ん中の年の演奏。この演奏を聴いたとき僕は鳥肌が立ちました(CDですけどね;)。強豪校復活だ!とひそかにガッツポーズしたものです。
非常に澄んだ音で、きれいなサウンドで脱帽。50人いるのかな?ここんとこは調べてないから何とも。
かといって音圧には物足りなさは微塵も感じさせないし、技術もかなりのレベルというのがさらに驚き。

冒頭のつややかなソロで一気に引き込まれ、そのまま「きれいだなー」と感心していると強烈なaccelとTimpの強打に驚愕し、呆然とする間に猛スピードで終結部になだれ込む。気が付けば「もう終わり?」と思うような実に見事な演奏です。これは必聴!!!

バッカナールだと'90阪急百貨店が大人の安定感を見せた演奏をみせています。でも「俺はアツイ演奏じゃないと物足りないんだ」ってひとには'06津幡中を猛烈に推します。

ってなわけできょうはここまで。

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管弦楽のための協奏曲(1月4日)

新年一発目!ということでことしはちょっと趣向を変えてオーケストラも書いてみました!
今年からは画像もいれてきまーす。

小澤征爾指揮 ボストン交響楽団
管弦楽のための協奏曲 Sz.116
 (ベーラ・バルトーク)
577de530.jpg1.Intradazione
2.Giuoco Delle Coppie
3.Elegia(悲歌)
4.Intermezza Interrotto(中断された間奏曲)
5.Finale


実はこの音源コンサートライブだったりするわけですが。小澤さんの十八番、中国の不思議な役人とともに収録されています。
小澤×ボストンは黄金コンビ、と有名ですが、その魅力を存分に味わえる一曲。
ボストン響のレベルの高さをうかがうこともできます。特にソリスティックな4楽章、技巧が光る5楽章は聞きごたえ抜群。5楽章は実にアツい、ライブの熱気ムンムンのすばらしい演奏を聞かせてくれます。金管の音の抜け方はさすがボストン響。熱演、といったところでしょうか。引き込まれること間違いなし!中国の不思議な役人も不気味さ満点の演奏。デュトワの演奏をもってる僕は顕著な違いを楽しめました(笑)

この曲コンクールでも演奏されますよね。'04伊奈学園は言わずと知れた名演。同学校の伸びのある木管のパワーが存分に発揮されています。こちらも必聴。


ではではまた。

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交響曲第5番「革命」より 第4楽章(10月6日)

本日は全日本吹奏楽コンクールライブ録音から。



第57回(2009年)全日本吹奏楽コンクール。
原田学園鹿児島情報高等学校(指揮:屋比久勲) 銀賞
交響曲第5番「革命」より 第4楽章
(D.ショスタコーヴィッチ/C.ライター)




今回は演奏よりも団体、もとい指揮者の屋比久先生にスポットを当ててお話しします。
まあ、屋比久勲先生というと大部分の人が福工大城東のイメージを持つのではないでしょうか?タッド鈴木先生に次ぐ福工大附属高校時代からの指揮者として同校を何度も全国金賞に導いた名指導者、というのがやはり一番有名なところでしょう。しかしながら屋比久先生のすごさはここでとどまるわけではないのです。時系列に沿って順番に見てみましょう。

屋比久氏は当初沖縄県内の小学・中学校の教員をしていました。
赴任した学校の中で初めて全国大会に連れて行ったのは沖縄市立真和志中学校。1972年、トッカータとフーガを自由曲に全国初出場、いきなり金賞名演を残しています。その後1975年に同市立石田中学校に赴任、その年にもう全国銀賞にまで導いています。同校は'80のシチリア島の夕べの祈り序曲の名演(もちろん金賞)を残しています。その後も1983年同市立小禄中学校、1988年首里中学校に転勤しどちらも全国銀賞にまでひっぱっています。ちょっとチェックすべきところとしては、屋比久先生が転任してもその学校がまだ全国に出場し続けていること。

そしていよいよ1990年福岡工業大学附属高校に移り、2年後の'92年(自由曲はあの豪快なハンガリー狂詩曲第二番)で全国デビューを飾り、その後2006年まで同高校の指揮者として幾多の名演奏を残してきたのでした。また、2007年からは原田学園鹿児島情報高校に移り、赴任二年目2007年から同校を全国大会につれてくるという偉業を成し遂げています。そして今年ついに三出達成!これからが非常に楽しみです。

こうして振り返ってみると屋比久氏は真和志中学校以降、赴任した学校すべてを赴任二年目以内に全国大会につれていっています!実に驚きの事実。屋比久バンドだからこそできる偉業なのでしょうかね。

…っとついつい前置きがながーくなってしまいました。屋比久先生がテーマソングのようにしてるトッカータとフーガ(いつもE.ライゼン編曲)とならんでこちらもテーマソングにしてる?(いつもC.ライター編曲)「革命」の演奏です。'97福工大附高を彷彿とさせるような金管が鳴りになったバンドにあった選曲。実に伸び伸びとした金管の音が心地よい。ベースがしっかりした、ある種オールド・ファン垂涎のどっしりしたピラミッドサウンドと、各々が持ち味をうまく発揮したブレンドされたサウンド。バンドのまとまりを感じられる秀演です!

(追記)11/8/11
コメントで指摘がありました通り屋比久先生の福工大附高赴任の年が一年間違っておりました。訂正いたします。ご指摘ありがとうございました!

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